当園では、100年前の品種、福羽いちごを今でも保存をして、玉石垣で栽培をしております。玉石を使っての、石垣いちごの作り方をご紹介します。

玉石の積み替え作業1

玉石の積み替え作業1 玉石の積み替え作業1   いちごの収穫が終わると、休む暇も無く次の年の栽培の準備とりかかります。石垣を崩し、積みかえる作業は、6月上旬から8月上旬にかけて行われます。写真は、石垣の積み始めの様子です。

玉石の積み替え作業2

玉石の積み替え作業2 玉石の積み替え作業2 玉石の積み替え作業2 玉石の積み替え作業2

 石垣がだいぶ出来上がってきました。真夏の暑いとき、玉の汗を流しながら、重い石を外し、表面の土を削り取り、有機肥料(魚粉、海草、灰など7種類)を入れ、土と石を積んでいく根気の要る作業です。

玉石の積み替え作業3

玉石の積み替え作業3 いちごの苗を植える隙間を開け、石が崩れないように石を積む。 この作業を怠ると、美味しいいちごは望めません。

石垣の完成

石垣の完成 石垣の完成写真のように、きれいに積み上がりました。玉石積みの完成です。

苺苗の育成

苺苗の育成5月下旬からいちごの苗の育成を開始します。標高1,000m、富士山の麓に位置し、夏でも涼しい山梨県鳴沢村で、9月下旬まで育成します。

苺苗の植え付け作業

苺苗の植え付け作業9月下旬から10月中旬にかけて、鳴沢村で育成したいちごの苗を植え付けます。富石垣に1本づつ丁寧に植えていきます。

石垣での育成

水遣りの様子石垣にしっかりと根付くよう、育成します。白く小さな花が咲き始めれば、収穫は間近です。

水遣りの様子

収穫のはじまり

収穫のはじまり待望のいちごが実りました。12月より、甘く香りあるいちごの収穫が始まります。

明治32年(1899)宮内省、新宿御苑、福羽逸人博士が、フランスからゼネラルシャンジーを元に日本で最初の品種、いちごの女王と称される「福羽いちご」を育成した。当時いちごは、皇室用のみ、門外不出、手の届かないものでした。